この分厚い鉛色の雲のむこうには青空が広がっている。 そう信じたいんじゃなくて、それは確かなこと。 時折、切れ切れの雲の隙間に輝く、真っ白に明るい空がある。 けれど、そこに行くこと自体が目的ではない。 そこは、既にそこに在るし、見えたりもしているから。 遠くをみつめることじゃなくて、現実と向き合うこと。 足元を見つめなおしてちゃんと、両の足で立っているか? しっかりと地面踏みしめているか? へらへら生きていないか? いい気になっていやしないか? 楽に生きれる人生なんて、どこ探したってあるわけない。 隣の花は綺麗に咲いてるように見えるさ。 だからって、全く同じように咲きたいか? 咲いて、どういう風に満足するんだ? 自分を遠い世界に置き去りにするな。 両足ふんばって、自分の意志を確かめろ。 鏡を見つめるように、自分に向き合う。 考えることは簡単なはず、深く考えることもない。 答えはいたって単純。雲の上の青空のように明快。 そういうことは、きっと誰だってわかってることだ。 気づかないだけ。見てないだけ。見えていないだけ。 自分が自分でいればいい。 ギリギリんとこで黄昏ていく空も綺麗だよ? |
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